2026/5/24
2027年3月31日までに400冊読む修行🏋️♀️
現在 328/400冊
題名 『自治体議員の政策づくり入門」
所感「今の自治体議会の多くは首長が出した議案に賛否を示すだけの受け身の機関で、本書はこれを「1.5元代表制」と呼んでいます。議会には条例の提案権も予算の修正権もあるのに使われていない、つまり権限はあるのに行使していない状態です。そこに議員の仕事の本丸があると感じました。」
📘本の概要📘
日本の人口は2008年の約1億2,808万人をピークに減り続けており、本書によればこのままでは2060年に約8,600万人、2110年には約4,200万人にまで落ち込むという推計が示されています。国は2014年に地方創生法を制定し、様々な施策を打ちましたが、2014年に100万3,609人いた出生数は2023年に72万7,277人まで減り、合計特殊出生率も1.42から1.20へと下がりました。地方創生の10年間で、人口の流れはむしろ悪化したのです。
本書はこの厳しい現実から出発し、自治体議員が「政策をつくる力」を持つことの重要性を丁寧に説明しています。
現在の多くの自治体議会は、首長が提出した議案に賛否を示すだけの「受け身の権力機関」になっています。本書はこれを「1.5元代表制」と表現します。本来、首長と議会はそれぞれ別の民主主義の形を担っています。首長は住民の意思を一本にまとめてリーダーシップを発揮する「統合型」の役割を持ち、議会は多様な意見をきめ細かく吸い上げて公開の場で議論する「熟議型」の役割を持ちます。この2つが補い合うことで初めて、自治体の民主主義は機能します。ところが実態は議会が受け身に終始しており、この仕組みが壊れているというのが本書の出発点です。
では議会は何をすべきか。本書が示す答えは明確で、政策のプロセスを5段階で整理しています。課題設定・立案・決定・執行・評価の5つのうち、議員が特に力を入れるべきは課題設定・決定・評価の3つです。地域で何が問題になっているかを自ら把握し、執行機関が提出する議案や予算に対して代替案を持ちながら審議に臨み、執行後の結果を追いかける、この3点が議員の核心的な仕事だと説かれています。
本書がもう1つ重視しているのが、政策の「評価基準」を持つことです。必要性・有効性・効率性・公平性・適法性の5つを基準として、提出された政策が本当に地域の課題解決につながっているかを問い続けることが、議員の判断の土台になります。首長提案をただ承認するのではなく、この基準に照らして代替案を出せる議員こそ、本書が目指す「政策に強い議員」の姿です。
統一地方選挙での無投票当選者の割合は2020年代に25〜30%に達し、議員のなり手不足が深刻になっています。議会への関心が下がり、機能も縮小しつつある中で、残る議員一人ひとりが政策をつくる力を高めることが、地域の民主主義を支える最後の砦になると本書は訴えています。
🎙️YouTube紹介ラジオ🎙️
【ルール】
①本の読み返しOK(カウントは2回まで)
②挫折禁止の為、宣言と公開
#大和市 #大和市議会 #星野翔 #礒崎初仁 #イマジン出版

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