さとう しゅういち ブログ
ハンガリーのオルバン打倒とICC復帰──国際法の側に戻る世界、日本はどうするのか
2026/5/24
🟥 庶民革命ひろしま 機関紙・特集
ハンガリーのオルバン打倒とICC復帰──国際法の側に戻る世界、日本はどうするのか
5月、ハンガリーで歴史的な転換が起きた。
16年にわたり権威主義的な統治を続けてきたオルバン前首相が退陣し、新政権が誕生した。
そして新政権は、前政権が進めていた ICC(国際刑事裁判所)脱退方針を正式に撤回した。
これは単なる外交方針の変更ではない。
国際法秩序の側に戻るという、文明的な選択である。
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🟥 オルバン前政権はどこへ向かっていたのか
オルバン前政権は、
- 反EU
- 反リベラル民主主義
- 反国際法
- ロシア・中国への接近
- メディア支配・司法介入
という“権威主義化”を進めてきた。
特に深刻だったのは、
ICC脱退を進め、国際法からの離脱を図ったことである。
その背景には、
ICCから逮捕状が出ている ネタニヤフ被疑者との密接な関係があった。
EUがイスラエルのガザ攻撃を批判する中、
オルバンだけがネタニヤフを擁護し続けた。
つまり、
オルバンは国際法を破壊する側に立っていた。
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🟥 日本左派の一部が“誤って”オルバン支持に流れた構造
日本では、反新自由主義の情緒が強い左派支持者の一部が、
「EUの緊縮=悪」「反EU=正義」という短絡で、
オルバンを“反グローバリズムの英雄”と誤認した。
しかし現実には、
- オルバンはネタニヤフ被疑者とズブズブ
- ICC脱退を進めた
- 国際法を破壊する側
- 権威主義的統治を強化
という、左派の価値観とは真逆の政治家だった。
我々が以前から指摘してきた通り、
「欧州の新自由主義は批判されるべきだが、だからといってオルバン支持は不味かった」
というのは、構造的に正しい。
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🟥 反グローバリズムの情緒が、左派を“反国際法”へと押し流した
日本左派の一部では、
- 反新自由主義
- 反米
- 反EU
の情緒が強すぎるあまり、
国際法・国際機関(ICC・国連)まで敵視する誤作動が起きた。
その結果、
自然志向・オーガニック志向の女性層を中心に、
- 反WHO
- 反国連
- 反ワクチン
- 反国際法
へと傾き、
最終的には
神谷宗幣マンセー → 高市早苗マンセー
という“右派ポピュリズムへの流入”が続出した。
これは個人の問題ではなく、
構造の問題である。
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🟥 世界は「国際法の側」に戻り始めている
今回のハンガリー新政権のICC復帰は、
- ガザの民間人保護
- 国際法秩序の回復
- 権威主義への反撃
という世界的潮流の一部である。
韓国の李在明大統領も、
ガザ支援船拿捕事件を受けて
「ネタニヤフ被疑者のICC逮捕状の執行を検討する」
と閣議で発言した。
アジアでも、国際法を軸にした外交が動き始めている。
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🟥 日本はどうか──「沈黙」という異常
日本では、
日本人が乗るガザ支援船が拘束された際でさえ、
高市総理は明確な抗議も、国際法に基づく立場表明もしなかった。
韓国がICC逮捕状に言及する中、
日本は沈黙したまま。
これは、
国際法を語れない国家の危機である。
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🟥 左派再生の道は「国際法・人権・平和」という普遍的原則に戻ること
反対軸ではなく、原則軸へ。
情緒ではなく、構造へ。
左派が再生するための核心は、
国際法を軸に政治を再構築することである。
- 民間人保護
- ICC加盟国としての責任
- 国際法に基づく停戦外交
- 国連中心主義
- 非軍事・非同盟の平和外交
これこそが、
庶民の側に立つ政治の基盤である。
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🟥 結語
> ハンガリーは国際法の側に戻った。
> 韓国はICC逮捕状の執行を検討すると宣言した。
> 世界は動いている。
> 日本だけが沈黙していていいのか。
> 広島から、国際法と人権の声を上げよう。
> それが、庶民革命の道である。
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さとう しゅういち
サトウ シュウイチ/50歳/男