2026/7/22

目黒区が運営する八ヶ岳林間学園を視察しました。
目黒区では、小学校5年生で「山」、6年生で「海」の自然宿泊体験を行うことを基本としています。自然を愛する心や環境保全への意識、自立心や協調性、自ら学び考える力、心身の健康や体力を育むことが目的です。

八ヶ岳では、間伐や農場での収穫、キャンプファイヤー、ほうとう作り、清泉寮での冒険プログラムなどが行われています。
行き帰りのサービスエリアなどで、お土産を買ったり飲食したりするかどうかは、お小遣いを持たせるかも含め、学校ごとの判断です。
清泉寮のソフトクリームを食べられない子には、ジュースなど別のものを提供することもあるとのことでした。
アレルギーや家庭の事情への配慮は必要ですが、地域の名物を味わったり、お土産を選んだりすることも、地域の産業や文化に触れる体験の一つです。学校ごとに大きな差が出ないよう、一定の考え方を共有してもよいのではないかと感じました。
八ヶ岳林間学園は、主に区立小学校5年生が利用し、年間約1,700人が訪れています。施設は定員いっぱいではなく、8割程度の人数で利用しています。
児童数の多い東山小学校は、山では車山ハイランド、海では休暇村館山という民間施設を利用しています。
現在は4校が民間施設を利用しており、来年度からは全22校が民間施設を利用する予定です。
民間施設を利用しても保護者負担は増やさず、宿泊費などは1人3,000円を上限として調整しています。

学校が使わない期間は、一般利用者にも貸し出しています。
料金は大人1,500円、18歳以下750円ですが、年間利用者は約300人です。また、施設全体が開放されているわけではなく、一般利用で使える部屋は限られています。
施設を残すのであれば、青少年団体や地域団体、スポーツ団体、子育て世帯などが、より利用しやすい仕組みにできないかも検討する必要があります。
現在の建物は改築から約40年が経過しています。建物の構造上、すぐに寿命を迎えるわけではありませんが、老朽化は進んでいます。
土地は山梨県から借りており、年間賃料は約146万円。平成24年から20年間の契約で、令和14年3月31日に更新時期を迎えます。
施設の清掃、建物管理、給食調理は、まとめて民間事業者に委託しています。この契約も今年度末に更新時期を迎えるため、今後の運用方法に合わせて、新たに事業者を選定する予定です。
来年度、施設の運用を1年間休止するかどうかは、現在検討中です。

これまでの試行では、民間施設を利用した方が、八ヶ岳林間学園を維持管理するより安価になるとの試算が出ています。
今後は、土地の賃料だけでなく、修繕費、管理委託費、光熱水費などを含めた総費用と、民間施設を利用した場合の費用を比較する必要があります。
ただし、単に安い方を選べばよいわけではありません。
民間施設でも同等以上の自然体験ができるのか。安全性や活動内容はどうか。区が独自施設を持つことで得られる柔軟性や教育的な価値は何か。一般利用をさらに広げる余地はあるのか。
大切なのは、八ヶ岳林間学園という建物を残すこと自体ではなく、子どもたちにどのような自然体験を提供し続けるかです。
来年度の全校民間施設利用を、単なる一時的な変更ではなく、八ヶ岳林間学園の今後を検証する機会にしていく必要があります。
The post 八ヶ岳林間学園を視察――自然宿泊体験と施設の今後を考える first appeared on 目黒区議会議員 山本ひろこ 公式ホームページ.
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