2026/7/22
上田上幼稚園保護者・地域有志が声明文提出
7月21日(火)、上田上幼稚園在園児・卒園児の保護者及び上田上地区住民有志と大津市の保育を充実する会が幼稚園再編の見直しを求める共同声明を発表、記者会見を行い、市長と教育長あてに声明文を提出しました。
私も、記者会見を見守りました。
園児数のみを基準として公立幼稚園の価値を判断しないで
声明部の最初の文章は以下です。「拙速な再編を避け、地域·保護者との十分な対話を」として「私たちは、大津市立幼稚園の再編·統合に関する今後の市政判断にあたり、子どもの育ち、保護者の生活、地域における幼児教育の保障という観点から、拙速な判断を行わず、地域·保護者との十分な対話を行うことを求めます。少子化が進むなかで、園児数の減少は大津市全体の課題です。しかし、園児数のみを基準として公立幼稚園の価値を判断することはできません。公立幼稚園は、地域の子どもたちに幼児教育を保障する場であるとともに、保護者同士や地域住民とのつながりを育み、地域の子育て環境を支える重要な拠点です。・・・」
まったく同感です。
保護者の言う地上の楽園とは
上田上幼稚園は「地上の楽園」って 何?これは、保護者の方が幼稚園をそう呼んでいるのです。
記者会見の中では、保護者と地域の方が口々に上田上幼稚園の少人数ならではのきめ細やかな教育・保育を口にしました。
里山や川の、豊かな生き物、ほかでは体験できないピーナッツ掘り・・・地域住民が草刈りや体験学習含めて手厚く園児をサポートし、園が地域とともに存在していると言います。地域の方は「やりがいがある」「これはやってはダメ、あれもダメとなりがちだが、少人数ならではの取り組みができる」と語り、まさに数の論理では図れない価値に気づかされます。地域が保育資源なのです。
これは、幼稚園が、子どもたちが地域の自然や人々と関わりながら育つ場となっており、保護者同士、地域住民、学校や自治会とのつながりを生み出す場となっていることを示しています。
機械的な再編統合は反対 安心して産み育てられると誇れる大津市に
声明を出された方々は、再編そのものに反対しておられるわけではありません。検討委員会の論拠である「3歳児が3年連続して15人を下回ると再編等の検討対象」は、2010年代当時の議論をもとにしていますが、声明によると近年の研究では「幼児教育の質は、単なる集団規模では決まらない」ことが明らかになっています。
ならば、そうした研究の成果も踏まえ、少子化だからこそ一人一人を大切にする大津市の幼児教育・保育をつくりあげる意味でも、再編統合を見直す必要があります。
そうしてこそ、子育て世代に支持され、安心して産み育てられると誇れる大津市となるのではないでしょうか。
最後に、声明文が触れた要請事項を掲載します。ぜひ、ご覧ください。
7.21声明の大津市に求める五つの事項
一、大津市立幼稚園再編等計画を一旦立ち止まって再検討し、保護者·地域住民との十分な対話の場を改めて設けること。そのうえで、通園時間帯における送迎環境や交通事情、統合先園の受入体制、駐車場の確保状況等について実地検証を行い、子どもたちの安全かつ継続的な通園が確実に保障できるかを検証すること。
一、園児数のみを根拠に少人数園の価値を判断せず、子どもの育ち、保護者の生活、地域の幼児教育保障を踏まえて検討すること。
一、公立幼稚園が果たしてきた預かり保育、延長保育、地域子育て支援、待機児童解消への寄与を含め、その機能を再評価すること。
一、公立幼稚園のあり方については、行政効率や適正な集団規模のみを判断基準とするのではなく、少人数園におけるきめ細やかな教育·保育の価値、人口減少地域における就学前施設の意義、保護者の就労と子育てを支える機能を再評価すること。また、統廃合対象の園についても、幼稚園型認定こども園化を含む多様な選択肢について比較·検証を行い、その検討過程および結果を市民に明らかにすること。
一、答申を機械的に実施方針へ移すのではなく、当事者である子ども·保護者·地域の声を十分に聴いたうえで、市として責任ある判断を行うこと。





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