2026/7/30
こんにちは、長岡市議会議員のみさわひろとです。
本日、2026年7月30日は、中越地区市議会合同議員研修会に参加しました。
講師は、「尊厳ある縮退によるコミュニティの再生と創生」について研究されている、渥美公秀先生です。
今回の講話の中心は、新潟県中越地震からの復興についてでした。
被災した地域にどのように人が関わり、住民同士や外部から訪れた人たちとのつながりが、復興の中でどのような役割を果たしてきたのか。
長年、被災地域に関わってきた渥美先生だからこそのお話を聞くことができました。
今回、私が特に気になったのが、渥美先生が取り組んでいる「尊厳ある縮退」という考え方です。

人口が減少していく中で、すべての地域や活動を、これまでと同じ規模、同じ方法で維持し続けることは難しくなっています。
だからといって、行政や経済的な効率だけで「ここは縮小する」「これは廃止する」と決めてよいわけでもありません。
尊厳ある縮退とは、地域が小さくなっていく現実を受け止めながらも、そこで暮らす人の誇りや人生、地域のつながりを大切にして、これからの形を考えていくものです。
渥美先生の論文を調べると、次のような考え方が示されていました。
単に地域を小さくするのではありません。
何を残し、何を変え、何を終えるのかを、地域に関わる人たちが話し合いながら選んでいく。
ここが、「尊厳ある縮退」の大切な部分なのだと思います。
参考: 渥美公秀「尊厳ある縮退によるコミュニティの再生と創生―概念の整理と展望」
私はこれまでも、現役世代を潰さないために、地域活動も行政もスリム化していく必要があると発信してきました。
町内会、消防団、PTA、子ども会、地域の行事。
どれも地域を支えてきた大切な仕組みです。しかし、人口が減り、働きながら地域を支える人の負担が大きくなる中で、昔と同じ形をそのまま続けることは難しくなっています。
これまで続いてきたから続けるのではなく、本当に残すべき役割は何なのか。
回数を減らせないか。複数の地域で一緒にできないか。外部に任せられないか。場合によっては、役割を終えることもできないか。
こうしたことを考えるのが、人口減少社会における「スマートシュリンク」だと思っています。
ただし、議員や行政が一方的に答えを決めてはいけません。
住民や地域に関係する人たちが対話し、自分たちでこれからの形を選ぶことが大切です。
今回の研修と、その後に「尊厳ある縮退」について調べる中で、私自身の役割についても考えました。
私は、結婚を機に長岡市に家を建て、この地域に住んで7年目になります。
私はもう、十分にこの地域の住民だと思っています。
それでも、特に政治的な立場が異なる方などから、「よそから来た人」として見られることがあります。
これまでは、そうした見方に負けないように、自分が強いリーダーシップを発揮して、地域をどんどん前へ進めなければならないと思うこともありました。
しかし、それだけが私の役割ではないのかもしれません。
地域の未来を、私が一人で決めるのではない。
地域に深いつながりを持ち、これまで責任を担ってきた方々を支えながら、若い世代、子育て世代、新しく移り住んだ人たちの声もつなぎ、地域が自ら進む方向を選べるようにする。
そのために、対話のきっかけをつくる。
必要な情報や選択肢を示す。
表に出にくい声を拾い、地域と行政をつなぐ。
そして、地域が選んだ方向を、制度や予算の面から支える。
これが、市議会議員としての私の役割なのかもしれないと思いました。
これは、地域の課題から一歩引くということではありません。
私が先頭に立って答えを押しつけるのではなく、地域が自ら答えを選べるように支えるということです。
外から来たからこそ見える負担や課題があります。
一方で、長く住んできた方にしか分からない、地域の歴史や大切にしてきたものもあります。
その両方をつなぎながら、何を残し、何を変え、何を終えるのかを一緒に考えていく。
人口が減っても、地域が小さくなっても、そこで暮らす人が誇りを失わず、無理なく暮らし続けられる地域をつくる。
今回の研修は、これまで私が考えてきた「現役世代を潰さないための地域活動と行政のスリム化」に、「尊厳ある縮退」という新しい視点を与えてくれました。
これからも地域の皆さんとの対話を大切にしながら、長岡のこれからを考えていきます。
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