2026/7/27

春。万能市役所の三階は、書類の匂いと、諦めの匂いがした。
和馬は地域振興課の隅の席で、判子を押していた。窓の外では、桜が散りはじめている。長い冬は、街とともにゆっくり年を越した。そして待っていた季節が、来た。
「大森くん。また、有給かい」
桑原課長が回覧板を放るように和馬の机へ置いた。「去年の暮れは北海道その前は奈良。今度はどこだ」
「長野です。野辺山の、農業の視察を、少し」和馬は目を伏せた。
「はは、物好きだねえ」課長は鼻で笑った。「役所の給料をもらいながら、田舎再生ごっこかい。言っとくがねこの街はもう、終わってる。国から金が下りてこなきゃ、道路一本引けやしない。君みたいな若いのが、いくら旗を振ったってな」
諦め。中央依存。和馬が倒すべきものはこの課の淀んだ空気そのものだった。国が咳をしなければこの街は身動きひとつ取れない――そう信じきった者たちの、静かな沈没。
和馬は冴えない下っ端を演じ続けた。だがこの席は悪くない。回ってくる書類の端に、街の本音が透ける。財政の数字、基本計画の進み具合――暮れに動議へ上がった家畜の条例は、年が明けて静かに可決されていた。附則のたった一行の除外規定つきで。喜多村の畜舎だけが、網の外に残った。川上の堰は、着々と高くなっている。冴えない職員の席はその水位を測るのに、ちょうどよかった。
そしてこの席にはもう一つ、値打ちがあった。桑原が捨てた法令集の背を、和馬は昼休みのたびにそっと繰っていた。市の条例が縛れるのは、市の土俵の中だけ。その一枚上を、国の事業法が流れている。条例の閂の、外側を。――課長が「国は金をくれん」と嘆くその同じ棚に、国の水路を引く鍵が、埃をかぶって眠っている。諦めた課の、諦めた机が、いつのまにか、反撃の設計図の隠し場所になりつつあった。
有給届に判をもらい、和馬は席を立った。今日ばかりは、後ろめたくない。これは遊びではない。街の夏を、羊を、七割五分を生かすための旅だ。
万能駅のホームに、見慣れた顔がずらりと並んでいた。
まさひろ、丸木、原沢、シスコ、加藤。そして帳簿を小脇に抱えた、ゆき。チーム万能が、旅装で和馬を待っている。
「今日から、留守番は無しだ」まさひろがにっと笑った。
「下の子は、ばあちゃんに預けてきた」シスコが胸を張る。「久しぶりの遠出だよ」
いつも一人だった旅に、仲間がいた。それだけで、背中が軽かった。ホームの端で、始発の一本が、いったん後ろへ下がってからゆっくりと前へ出ていく。折り返して、力を溜めて、坂を登る。和馬はその見慣れた癖を、今日は仲間と一緒に見送った。
列車が着いた駅は、日本でいちばん、空に近かった。
野辺山。標高千三百四十五メートル。JRでいちばん高いところにある駅だ。四月の終わり。ホームに降りると、空気が痺れるほど澄んでいた。八ヶ岳の稜線には、まだ残雪が白く光っている。だが足元の高原には確かに春が来ていた。凍てついていた土が黒くやわらかく目を覚ましている。遠くには、白い巨大な皿――宇宙の電波を聴く望遠鏡がいくつも青空を仰いでいた。
その広大な高原の一角にそれは、あった。
鉄の支柱が林のように立ち並びその頭上はるか高くに細長い太陽光パネルが簾のようにずらりと架けられている。数えきれない。下にはいくつも農業用のハウスが並び、緑が萌えはじめていた。パネルの影の縞がやわらかく畑に落ちている。陽と影が規則正しい縞になって、黒い土の上を横切っていた。
その下から、派手なオレンジのダウンを着た男が手を挙げた。ニット帽から明るい髪がのぞき、色つきのサングラスをかけていた。とても、農家には見えない。
「万能から来た、大所帯かい。ようこそ、日本一空に近い畑へ」男は、にっと笑った。「ユウ、っちゅうもんです」
「はじめまして。万能市役所、地域振興課の大森和馬と申します。本日は、お忙しいところ――」
「あー、あー、堅い堅い」まさひろが和馬の背中をばしんと叩いた。「ユウさん、こいつ、根が役人でね。挨拶だけは、いっちょまえに長えんだ。今にも名刺を出しかねねえ」
どっと笑いが起きた。丸木が「新婚の挨拶回りじゃねえんだぞ」と混ぜっ返す。和馬は耳を赤くして、口をつぐんだ。
「はは、堅苦しいのは、なしにしようや」ユウが白い歯を見せて笑った。「ここは、日本一空に近い、風通しのいい畑だ。役所の顔は、下の街に置いてきな」
「営農ソーラー、っちゅうやつさ」ユウは支柱を、ぽんと叩いた。「畑の上に二階を建てるんよ。一階じゃ、今までどおり作物を作る。二階じゃ、陽を浴びて電気を作る。同じ土地で、実りを二段どりするっちゅうわけさ」
「作物は、育つんですか。日陰になって」原沢が手帳を構えた。
「逆さ。ここが面白いとこよ」ユウはパネルの縞影を指した。「陽は要る。だが要りすぎてもいかん。夏のきつい陽は、葉を焼く。土を干上がらせる。このパネルの日陰が、ちょうどいい塩梅にそれを和らげる。葉焼けを防いで、霜からも守る。日陰は邪魔もんじゃねえ。使いようで、値打ちものになるんよ」
日陰は、値打ちものになる。――和馬はその一言を、胸の奥で二度、繰り返した。この街では、日陰はいつも厄介者だった。陽の当たらない斜面。人の来ない谷。だがここではその日陰が、葉を守り、電気を生み、金に変わっていた。厄介者を、宝に変える。それは、和馬がずっと探していたあの反転の手つきそのものだった。
パネルの下のハウスでは、ほうれん草が青々と伸びていた。その隣で、若い衆がブルーベリーの苗を、土に植えている。
「ここはな、もとは誰も見向きもせん、耕作放棄地さ。三ヘクタール、まるまる荒れてた」ユウは言った。「それを、パネルと畑で、優良な農地に生き返らせたんよ」
「電気の稼ぎは」ゆきが帳簿から目を上げた。
「三千枚からの両面パネルで、三百軒分の電気を、まるごと売る」ユウは指を立てた。「その売電が、農業を下から支える。深い井戸を掘る金も、ハウスを建てる金も、そこから出た。しかも補助金は、一円ももらってねえ。国に頼らず、自分らの手で回してるんよ」
補助金は、一円ももらってねえ。
和馬の胸をその一言が鋭く突いた。今朝、桑原課長は言った。国から金が下りてこなきゃ、道路一本引けやしない、と。役所じゅうが、国の金を待って、待ちくたびれて、諦めていた。だがこの高原では、国を待たずに、自分たちの手で電気を売りその金で井戸を掘り、畑を生き返らせていた。――諦めと中央依存。万能市役所のあの淀んだ空気を、和馬は思い出した。ここにはそれがひとかけらも、なかった。
地域を興すための課がいちばん地域に絶望している。その皮肉を、和馬は毎朝あの席で味わっている。だが興し方は、ここにあった。国の梯子を待つのではない。自分の足元から、電気を、水を、金を、湧かせるのだ。役所の窓からは決して見えない景色だった。
その和馬の胸のうちを読んだように、ユウがパネルを見上げた。「なあ兄さん。なんで、そこまでして自分で電気を作るか――不思議かい」
「……正直、少し」和馬は頷いた。「買えば済むのに、と」
「買えば、いい。ほんとに、そうかね」ユウはサングラスの奥で目を細めた。「この国の電気はな、七割が火力さ。石炭と天然ガスを燃やして作っとる。……でその石炭と天然ガスは、どっから来る」
「……輸入、ですか」
「ほとんど、まるごとな。海の向こうから、船でどっさり運んでくる」ユウの声が低くなった。「平時はそれでええ。安う、安定して入ってくる。だがな――どこかで戦(いくさ)が起きてその船が止まったら? 売る国が、値を吊り上げたら? 電気代は、天井知らずに跳ね上がる。ひどけりゃ、金を積んでも、燃やすもんが手に入らん。この国じゅうの明かりが、よその国の胸先三寸で、消えかねんのよ」
またあの首輪だ、と和馬は思った。木も、種も、羊の餌も、南の果実も。そして今度は――電気そのものまで。暮らしのいちばん底にある、明かりと熱までが、海の向こうに握られている。
「だからおれは、陽から自分で作る」ユウはパネルをぽんと叩いた。「ここで使う電気は、ここで生む。よその国が何をしようがこの畑の明かりだけは、誰にも消せん。――外から引くんじゃねえ。自分の頭の上から、湧かせるんよ」
「井戸を、掘ったのか」丸木が地面をじっと見た。蜂駆除職人にして、水と石の目を持つ男だ。「この高地で、深い水を当てるとは……大したもんだ」その目が、何かを覚えておくように、細くなった。
「ユウさん」和馬はたまらず切り出した。「羊は、どうですか。うちの街で、羊を飼いたい。でも、夏の暑さで死ぬ。涼しい日陰さえあれば越せると言われて――その答えを、探しに来たんです」
ユウはきょとんとしてそれから腹を抱えて笑った。
「なんだ、そんなことかい。答えなら、あんたの真上にあるじゃん」ユウはパネルを指した。「この下をそのまんま牧場にすりゃあいい。羊は、暑けりゃ日陰に逃げ込む。電気は勝手に湧く。糞は土を肥やす。現に北の方じゃ、パネルの下で牛や羊を飼う牧場も動いてるんよ。――発電して、羊を飼ってその足元で野菜も育てる。三階建ての、一次産業さ」
加藤の目が、潤んだ。夏の暑さに諦めかけた羊がこの一言で、生き返った。
和馬の胸の奥で、七割五分がまた裏返る音がした。使えぬ荒れ斜面が、電気と羊と野菜を、同時に生む土地になる。冬のあいだ、加藤が石灰の斜面に入れてきた手がはじめて、行き先を得た。
昼は、ユウの拠点で馳走になった。敷地のはずれの、古い別荘を改修したものだという。
その家には、電線が、一本も引き込まれていなかった。
「この高原は、寒すぎて僻地すぎて、昔から人が住むにゃ割に合わん土地さ」ユウは薪ストーブに火を入れた。「電気を引くにも水道を通すにも、遠けりゃ遠いほど金がかかる。だから引くのを、やめたんよ」
「やめた?」
「屋根で陽を集めて、電池に貯める。水は、深い井戸から汲む。壁は厚く固めて、熱を逃がさん。足りん熱は、薪で足す」ユウはこともなげに言った。「インフラを、外から引くんじゃねえ。この一軒が、自分でインフラを、持つんよ」
和馬は息を呑んだ。
万能の、七割五分。広すぎて、全部に電気も水道も通せないあの荒れた土地。役所ではそれは「呪い」だった。通せないから、使えない。使えないから、価値がない。桑原課長の口癖――金がないから、なにもできない。その諦めのいちばん奥の理由があの広すぎる土地だった。
だが外から引くのでなくその土地の中でまかなう暮らしがあるなら。設計図を広げたあの夜、答えの出なかった問いがいま、目の前に、一軒の家として建っていた。インフラが来ないなら、インフラを、持ち歩けばいい。呪いの根が静かに、抜けかけていた。
「一級建築士、なんですよね」原沢が言った。
「本業さ」ユウは照れたように、サングラスを外した。奥の目は意外なほど静かだった。「インフラの来ん土地でも、暮らせる家を建てる。それが、おれの仕事よ」
「万能であの荒れ地に牧場と家を建てるときはな」ユウは白い歯を見せた。「呼べや。おれが行く。ここも、視察は大歓迎さ。外から人が来て、混ざって、面白くなる。あんたらの街も、混ぜてくれ」
旅先の達人が、いつか万能へ駆けつける。和馬はその約束を、胸に刻んだ。
夕暮れ。八ヶ岳が残雪を茜に染めていた。
「この野辺山ってとこはな、もとは、なんもなかった」ユウがその山を見た。「戦のあと、食うに困った連中が、開拓に入った。だが寒すぎる。土は痩せてる。二年で、三分の一以下に減った。逃げたのさ。当たり前だに、こんな不利な土地」
「だが残った連中は」和馬は続きを待った。
「逃げなかった。そんで、不利を、ぜんぶ武器に変えたんよ」ユウは和馬を見た。「寒いから、虫が湧かん。標高が高いから、陽が平地より強え。夏でも涼しい。したっけ、平地じゃ作れん、甘くて締まった高原野菜ができた。今じゃ、日本一の産地さ。――弱みがそっくり強みに、裏返ったんよ」
和馬は言葉を失った。
スイッチバックだ、と思った。逃げずに、向きを変えた者だけが、不利を強みに反転させる。万能の七割五分。広すぎる、通わない、コンクリートに向かないあの厄介な土地。あれは、呪いなんかじゃない。裏返す前の、武器だ。
隣で、シスコが洟をすすった。まさひろが腕を組んで、うなずいている。一人で見た絵より、皆で見た絵のほうが、遠くまで届く――ゆきの言葉の意味が、和馬にも、わかった気がした。この景色を、和馬ひとりが持ち帰って語るのと、六人が同じ夕陽の下で胸を熱くするのとでは、街へ帰ってからの熱の伝わりがまるで違う。
その夜も、一行は同じ別荘の食卓を囲んだ。
薪ストーブの上で、鍋がぐつぐつと湯気を上げている。ユウが地元のワインを次々と抜いた。八ヶ岳の裾で穫れた葡萄の赤。白。そして白のスパークリング。
「この高原はな、ワインの産地でもあるんよ」ユウがグラスを掲げた。「乾杯だに。よう来た」
鍋の主役は、信州黄金シャモだった。長野が生んだ地鶏だ。ひと口で、違いがわかった。歯応えが、深い。噛むほどに濃い出汁と旨味が、舌の奥へ広がっていく。
「うまい……!」シスコが目を丸くした。
「これが、地鶏か」まさひろが唸った。
和馬は三つのグラスを、卓に並べた。赤、白、白の泡。それぞれに、違う顔がある。
「紅金は、赤のスパークリングでいく」和馬は言った。「誰も座ってない、空白の玉座だ。うちの主役はそれでいい。――だが」
「だがこうして並ぶと、白も泡も、欲しくなるねえ」ゆきが赤いグラスを灯に透かした。「一本じゃ、宴にならん。主役の脇にも、役者が要る」
純喫茶の夢が、ワインの一本から、一つの蔵へと膨らんでいく。火照った皆の顔が、笑っていた。
「この地鶏、うちの街でも、飼えないかしら」加藤がシャモを頬張りながら、目を輝かせた。
「地鶏はな、ちっと事情が違うんよ」ユウが箸を止めた。「地鶏ってのは、県が種を握ってる。県の試験場が、何十年もかけてその土地の鶏を作り出すんさ。ひなも、県が分ける。信州黄金シャモも、長野県が生んだ鶏よ」
「県が……」
種を、県が握っている。――その一言に、和馬はふと引っかかった。北の果てで、本間が言った。種を海の向こうに握られた畑。餌を海の向こうに握られた畜舎。抜けられない、首輪。あれは、命の綱を、遠い他人に握られる話だった。
だがこれは、逆だ。県が種を握るのは、奪うためではない。その土地の鶏を、よそに流出させず、土地の内側で守り育てるための、握りだった。同じ「種を握る手」でも、街から命を吸い上げていく手と、街の中に命を留めておく手とが、あるのだ。和馬はその違いを静かに胸に刻んだ。守るための握りなら――それは、味方だ。
「だからよその県の鶏は勝手にゃ持ち出せん。そのかわり――」ユウがにやりとした。「あんたらの県にもきっとその県の地鶏がいるはずだに」
原沢がすかさず、携帯を叩いた。しばらくしてその指が、止まった。
「……いる」原沢が低く言った。「タマシャモ。この県が、昭和のうちに大和シャモを掛け合わせて作り出した、県で唯一の地鶏だ。ひなは、県が供給してる。飼ってる農家は――たった、二戸」
卓が、しん、となった。
万能の県に、幻の地鶏がいた。誰も知らなかった。すぐ足元に、宝が眠っていた――野渕の種と、同じだ。和馬の背筋を電流が走った。旅ははるばる北の高原まで来たのに、答えはいつもいちばん近いところで、埃をかぶって待っている。
「二戸、か」ゆきが静かに言った。「県で唯一ってことは、裏を返せば、誰も広げちゃいない。処理場も売り先も、限られてる。地鶏なんて、全国、名の知れたブランドがひしめく世界だ。ただ飼うだけじゃ、埋もれる」
競争の壁。もう一つ、工夫が要る。だがその工夫が何かは、まだ誰にも、見えなかった。
夜が更けた。皆が寝静まったあと、和馬は一人、外へ出た。
降るような、星だ。日本一美しいと名の立つ、高原の夜空。息が、白く昇っていく。
宵のうちに、原沢が携帯の画面を確かめ、和馬にだけ低く言っていた。県の基本計画は、まだ入口で川上の閂に止められたままだ、と。ここまで来てもあの男の手はしっかり握っている。堰は、まだ高い。だが和馬はもうその堰を正面から睨んではいなかった。役所の棚で見つけた、国の水路。条例の外を通るあの一本。閂は、乗り越えるものではなく、迂回するものだ。ユウがインフラを引くのをやめて自分で持ったように。街の外の力を待つのをやめて、街の中から水路を引く。それが、答えだ。
絵は、もう半分以上、見えている。石灰の赤。八ヶ岳で知った、ワインの奥行き。潮風の羊。日陰の牧場。インフラを持ち歩く暮らし。そして足元に眠っていた、県の地鶏。ばらばらだった線が、一枚の設計図に、束ねられていく。
あと一歩。だがその地鶏をただ飼うだけでは、競争の海に沈む。もう一工夫――決め手が、要る。それが何かは、まだ見えない。
和馬は星を見上げた。その答えのある場所もあの毛糸の帽子の老人がまた、ひょいと指し示すのだろうか。冷えた夜気の向こうで、八ヶ岳の黒い稜線が静かに眠っていた。
(第13話 了)
次回予告 第14話「足元の幻」
答えは、はるばる北の高原ではなく、足元に眠っていた。ただ二戸の農家が守る、この県で唯一の幻の地鶏「タマシャモ」。効率より味、と半世紀を生きた作り手のもとへ、チーム万能が向かう。だが、地鶏の世界は、すでに群雄割拠。ただ育てるだけでは、埋もれてしまう。紅金の宴に、決定的な、もう一手を――。
AI音声解説
この記事をシェアする
ノグチ カズヒコ/51歳/男
ホーム>政党・政治家>野口 和彦 (ノグチ カズヒコ)>小説『スイッチバック』 第13話 日陰の値打ち