2026/6/13
【小名浜公共交通】
去年の暮れから2ヵ月半にわたって、小名浜と常磐で公共交通の実証運行を行いました(「NOTTEおなはま」など)。昨日、事業のご指導をいただいている福島大学の吉田樹先生とゼミの学生たちによる報告会があり、私も思うところをいろいろ言わせていただきました。
私は「都市部の域内交通」を訴えてきたのですが、想定しているのは「車の運転できない高齢者」です。対象を全世代と考えるべきかという議論もありましたが、行政の資源を有効に使うには対象を絞るべきというのが私の考えです。
小名浜の82日間の実証結果を申し上げると、
・運賃収入 25万円
・経費 953万円
・収支 ▲928万円
収支率2.6%というのはとても厳しいのですが、常磐は0.9%だったので、もっと厳しい。ですが、吉田先生も仰っていましたが、採算ベースに乗るなら民間がやってるわけで、こうした交通事業は全国どこでも赤字だということです。そらそーだ。
問題は市内全部の地域で事業を行う場合に、市としてどれぐらいまでなら出せるのかということ。赤字とは言いながら、どの程度収支改善できるかです。
報告会で出た意見は、
・周知不足
・運行ルートの見直しが必要
・利用料金の再考が必要
・ターゲットをどう考えるか
・平日と土日の差をどう考えるか
など。
周知については回覧板回したし、それでも乗らないのは口コミで広がらなかったからでは?と申し上げたら、吉田先生いわく「高齢者の口コミは3年かかる」のだそうです。そもそもこんな短期間の実証をやるのはいわきぐらいだということで、確かに2ヵ月半での浸透は難しいよなあと思います。
そして、収益率を改善するならタクシー運賃の補助だということでした。が、それは利用者が増えれば増えるほど行政の持ち出しも多くなる。収益「率」よりも、持ち出しの「総額」がいくらなのかが大事です。
さてさて。これを受けてどう制度設計していったらいいか。よーく考えてみたいと思います。



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