2026/7/7
おおた社会福祉士会の活動の一環で、昨日、私は神奈川県横須賀市にある 久里浜少年院 を視察してまいりました。大田区長を目指す立場として、地域の次世代を担う若者たちが直面する現実を直視し、彼らが道を誤らないために何ができるのかを深く考える一日となりました。
少年院は、家庭裁判所から保護処分として送致された少年を収容する、法務省所管の施設です。刑務所とは異なり、その目的は「刑罰」ではなく、個々の少年の特性に応じた「矯正教育」を行い、健全な育成を助け、円滑な社会復帰を図ることにあります。
具体的には、規則正しい生活習慣を身につけるための生活指導、職業上有用な知識を学ぶ職業指導(ICT技術、園芸、陶芸など)、義務教育や高校進学を助ける教科指導、そして豊かな情操を養う特別活動指導など、多角的なカリキュラムが組まれています。
全国に数ある少年院の中でも、久里浜少年院は非常に重要な役割を担っています。
個々の少年の特性に応じた「矯正教育」を行い、健全な育成を助け、円滑な社会復帰を図るといえども、1人1人の個室は2畳程度であり、快適なものではないでしょう。もちろん、スマホもゲームもありません。収容されることないように、法を犯さないようにしましょう。
少年院では懸命な教育が行われていますが、何よりも大切なのは「少年院に入るような事態を未然に防ぐこと」です。
特に私が危惧しているのは、以下の2点です。
久里浜少年院に送致されてくる少年のうち、約7割が大麻や覚醒剤などの違法薬物、あるいは処方薬・市販薬の乱用者であるという衝撃的なデータがあります。
少年院の近くにある独立行政法人国立病院機構 久里浜医療センターの依存症の専門家である松本俊彦医師の支援もいただいているとのことです。
薬物は本人の心身を蝕むだけでなく、反社会的なグループとの接点を作るきっかけにもなります。一度手を出せば、自分の未来を自分でコントロールできなくなります。絶対に近づかないでください。
最近では、高額報酬を謳う「闇バイト(ブラックバイト)」から、特殊詐欺(詐欺・横領)や強盗などの重大な犯罪に加担してしまう少年が後を絶ちません。統計を見ても、少年の刑法犯において窃盗や詐欺の割合は依然として高い水準にあります。 「一度だけなら」「怪しいけれどお金が必要だから」という軽い気持ちが、少年院、あるいはそれ以上の厳しい現実を招くことになります。
少年による重大犯罪の検挙状況
| 罪種(手口) | 2024年 少年検挙人員 | 2025年 少年検挙人員 | 対前年増減(増減率) |
|---|---|---|---|
| 強盗 | 467人 | 499人 | +32人 (+6.9%) |
| 詐欺 | 769人 | 809人 | +40人 (+5.2%) |
| 横領(知能犯) | 13人 | 25人 | +12人 (+92.3%) |

参考記事:蒲田の治安は本当に悪い?警視庁データで見る大田区の犯罪実態【前・大田区長候補が解説】
少年院の年代(概ね12歳から23歳未満)の若者たちは、児童相談所や生活保護といった既存のセーフティネットからこぼれ落ちやすい、非常にデリケートな時期にあります。
私は大田区長を目指す立場として、「犯罪に戻らない・戻さない」社会の実現を目指します。若者たちが「ブラックバイト」に頼らざるを得ない経済的困窮や、「ドラッグ」に逃げ込んでしまう孤独を放置しません。
相談できる場所、正当に働ける場所、そして失敗してもやり直せる場所を、この大田区にしっかりと構築していきます。
若者の皆さん、あなたの未来は少年院の外、この社会に無限に広がっています。目先の誘惑に負けず、自分を大切にしてください。私たちは、皆さんの立ち直りと成長を全力で支え続けます。
久里浜少年院
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