2026/6/12
つくば市【なぜごみ袋は石油から作るのか?構造から考える】6月12日(金)~安くて丈夫な理由~
つくば市議会議員の ひぐち ゆうだいです。
昨日は「ナフサって結局なに?」というテーマで投稿しました。お伝えした通り、ナフサはプラスチック製品の原料となる石油製品の一種です。
では、なぜごみ袋は石油から作られているのでしょうか。
環境のことを考えると、「紙ではダメなの?」「植物由来の素材ではダメなの?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、ごみ袋には私たちが想像する以上に厳しい条件があります。
・破れにくい
・水に強い
・軽い
・大量生産できる
・価格が安い
家庭ごみには生ごみや濡れたもの、重たいものも含まれます。紙製では水に弱く、すぐに破れてしまいます。
また、植物由来のバイオプラスチックなども開発されていますが、現状では生産量や価格の面で課題があり、社会全体を支える規模には至っていません。
そのため現在の技術では、石油由来のプラスチックが最も安定して大量供給できる素材となっています。
ここで一つ興味深い点があります。
実は現時点で、ごみ袋そのものの供給量は前年度と比べて大きく減っているわけではないと言われています。
それにもかかわらず、一部地域では店頭で欠品が発生しています。なぜでしょうか。
その背景には「不安心理」があります。
「今後不足するかもしれない」
そう考えた企業が通常より多めに在庫を確保する。
小売店も多めに発注する。
そして消費者も、「念のため一つ多く買っておこう」
と考える。
その結果、実際の供給量以上に需要が膨らみ、一時的な品薄が発生します。コロナ禍のトイレットペーパー不足を思い出す方も多いのではないでしょうか。
不足を生み出しているのは、原料だけではありません。人の心理もまた、市場を動かす大きな要因なのです。
私たちが毎週当たり前のように使っているごみ袋。
その背景には、
「石油」
「化学工業」
「物流」
「企業行動」
「消費者心理」
という大きな仕組みがあります。
一枚のごみ袋を見ても、その向こうには世界と市場の構造があります。身近な出来事ほど、その背景を知ることが大切です。
次回は、
「なぜ日本は中東の石油に依存しているのか?」
について考えてみたいと思います。
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