2026/7/26
岐阜県八百津町に建設が進められている新丸山ダムを視察してまいりました。
ダムというと、完成した姿を見る機会はあっても、建設途中を間近で見ることはなかなかありません。
今回の視察では、国家的な大型プロジェクトの最前線を見学し、日本の土木技術の高さと、それを地域活性化へ結び付ける取り組みについて、多くの学びを得ることができました。
実は私自身、視察へ行くまでは**「丸山ダムとは別の場所に、新しい新丸山ダムが建設される」**ものだと思っていました。
ところが説明を受けて驚きました。
何と、新丸山ダムは現在の丸山ダムを運用しながら、その約48メートル下流側に一部重なる形で建設される全国でも極めて珍しい工事だったのです。
さらに完成後には、現在の丸山ダムの上部が撤去され、新しいダムの構造物として一体化されます。
つまり、70年近く地域を支えてきた丸山ダムは姿を変え、新丸山ダムとして次の時代へ受け継がれていくことになります。
私は「新しいダムを別に造る」とばかり思っていましたので、この説明には本当に驚きました。
また、工事期間中も現在の丸山ダムの洪水調節や発電機能を維持しながら施工を進めていることにも感心しました。
普段通りダムを運用しながら巨大な工事を進めるには、高度な施工技術と綿密な工程管理が必要であり、日本の土木技術の素晴らしさを改めて感じました。
現地では、展望施設から建設現場を見学しました。
説明によると、新丸山ダムでは**「堤体コンクリート自律型打設システム」**をはじめ、ICTやAI、GPSなど最新のDX技術を導入し、コンクリートの品質管理や施工の効率化、安全性向上、省人化を実現しているとのことでした。
まさに、日本のダム建設技術が次の時代へ進化している現場を見ることができました。
さらに興味深かったのは、丸山ダムが戦後のダム建設技術の礎となったダムであることです。
丸山ダムは昭和31年(1956年)に完成しましたが、当時としては最先端の大型コンクリートダムであり、その施工技術や経験は、後に建設された日本を代表する黒部ダムへも受け継がれたそうです。
そして今回の視察で、もう一つ印象に残ったのが地域活性化への取り組みです。
ダムは「防災施設」というイメージが強いですが、新丸山ダムではダムを地域資源として活用する様々な工夫が行われています。
訪問者にはダムカードが配布され、全国からダムファンが訪れるきっかけにもなっています。
地域の飲食店では新丸山ダムカレーが提供されており、私もいただきました。
ダム建設を地域経済や観光振興へ結び付ける取り組みが数多く行われていました。
公共事業を単なるインフラ整備で終わらせるのではなく、地域の魅力づくりや交流人口の拡大につなげている姿勢は、大変参考になりました。
金沢市においても、防災・減災対策や老朽化したインフラの更新は重要な課題です。
しかし、それだけではなく、公共施設や公共事業をどのように地域活性化へ結び付けていくかという視点も、これからますます重要になると感じました。
今回、新丸山ダムで学んだ「最新の土木技術」と「地域資源を活かしたまちづくり」の考え方を、今後の議会活動や政策提言にも活かし、市民の皆様の安全・安心、そして地域のさらなる魅力向上につながる取り組みを進めてまいりたいと思います。
70年の歴史を持つ丸山ダムから、新たな時代を担う新丸山ダムへ――。
その現場には、日本の技術力と未来への挑戦、そして地域とともに歩むまちづくりの姿がありました。
この記事をシェアする
ホーム>政党・政治家>上田 まさひろ (ウエダ マサヒロ)>【日本最大級の建設現場へ!新丸山ダムに学ぶ「防災」と「地域活性化」】