私たちの平野区は、古くから「ものづくりの町」として大阪の経済を支えてきました。
しかし今、その現場では、 数値には表れにくい深刻な「不具合」が起きています。
それは、単なる景気の善し悪しではなく、
この町のアイデンティティである「熟練の技」が、
音を立てて崩れかけているという現実です。
かつては、近隣の工場同士で技術を競い合い、
「大阪の金型なら間違いない」という誇りがありました。
しかし、今の平野区はどうでしょうか。
中国をはじめとする海外勢との熾烈な価格競争に加え、
何より深刻なのは、現場を支える職人の「なり手不足」です。
大阪府全体のデータを見ても、建設業や製造業の就業者数は、
1995年(平成7年)をピークに、減少の一途をたどっています。
特に、住まいづくりを担う大工就業者の減少率は、
全国平均を上回る速さで進んでいます。
このままでは、あと10年もすれば、
「何かを修理したくても、直せる人がいない」という、 恐ろしい事態に直面します。
今の大阪市政は、巨大なIRカジノや万博、
そして3度目の都構想といった「地上の華やかさ」ばかりに、
多額の予算とエネルギーを費やしています。
しかし、その影で、平野区の町工場が直面している
「技術継承の空洞化」や「中国製造の脅威」に、
どれほどの真剣な議論がなされているでしょうか。
私は「是々非々」の立場から強く訴えたい。
一発逆転を狙うようなギャンブル的事業に投資する前に、
若者が「職人として生きていくこと」に誇りを持てるような、
具体的な就業支援や、住宅政策との連携を優先すべきです。
例えば、平野区に多く残る空き家や古い建物を、
若手の職人がDIYでリノベーションして住み、
地域で働きながら技術を磨けるような、 「職住近接」の新しいモデルを作る。
現場の油の匂いも知らない人たちが描く、
机上の「経済振興策」では、この町の不具合は直せません。
私は、製造業の経営者として、
そして営業部長として現場の声を聞き続けてきた人間として、
1円単位の予算配分を、現場の努力が報われる形に「修理」したい。
大阪の本当の力は、夢洲の巨大開発ではなく、
平野区の路地裏にある、小さな町工場の「指先の感覚」に宿っています。
派手なパフォーマンスはいりません。
作業着姿の職人の目で、この町の生存戦略を冷徹に計算し、
10年後、20年後も活気ある機械の音が響く大阪を、
皆さんと共に取り戻していきます。
特定の政党ではなく、平野区の未来を信じる皆さんと共に。
ごまかしのない政治を、私は貫き通します。