選挙が近づくと、駅の入り口に立って、
自分の名前を連呼したり、握手を求めたりする候補者の姿を、
皆さんもよく見かけると思います。
中には「中川さんは、なぜ駅に立たないんだ?」
「名前を覚えてもらわなくて、どうやって勝つんだ?」と、
心配して声をかけてくださる方もいらっしゃいます。
そのお気持ちは、本当にありがたいです。
でも、私はあえて、その「ドブ板選挙」と呼ばれる
昔ながらのやり方には、積極的に参加しないと決めています。
(当然ですが全くしないわけではありません。)
それは、私が偏屈だからでも、 サボりたいからでもありません。
ものづくりの現場で20年以上、 金型という「0.01mmの狂いも許されない」世界で、
実務を積み重ねてきた人間としての「こだわり」があるからです。
職人の世界では、不具合が起きたときに、
「直りますように!」といくら叫んでみても、何も解決しません。
どこに設計のミスがあるのか。
どの工程で計算が狂ったのか。
図面と現物を0.01mmレベルで突き合わせ、
冷徹に「検証」し、「修理」する。
それが、職人としての仕事です。
翻って、今の大阪の政治はどうでしょうか。
駅前で名前を連呼する時間が、
果たして「市政の不具合」を直すことに繋がっているのでしょうか。
私は、自分の名前を1,000回叫ぶ時間があるのなら、
その時間を使って、大阪市の分厚い予算書を精読したい。
1円単位で計算を追いかけ、
「なぜ、この工事にこれほどのコストがかかるのか」
「なぜ、3,000億円もの貯金がありながら、
足元の下水道の5割が寿命を超えたまま放置されているのか」
その「なぜ」を、実務者の目で突き止めたいのです。
維新の会が進める「身を切る改革」も、 それに対する「反維新」の反対運動も、
その多くが大衆に向けたパフォーマンスに終始しているように見えます。
地方議会は、首長のイエスマンでもなければ、 ただ反対するだけの組織でもありません。
二元代表制として、行政の監視役であるはずです。
それなのに、国政政党の看板を背負い、 党の論理で動く議員ばかりが増え、
本当の意味での「是々非々」の検証が失われています。
私は、無所属であり、特定の政治団体のしがらみもありません。
だからこそ、良いものは良い、ダメなものはダメだとはっきり言える。
駅に立って、通り過ぎる皆さんの足を止めるのではなく、
YouTubeやブログといったデジタルツールを通じて、
24時間いつでも、私の考えや、 私が予算書から見つけ出した「市政の不具合」を可視化したい。
「政治を自分事にする」というのは、 候補者の名前を覚えることではなく、
自分たちの税金が、どういう計算で、どこに使われているのか、
その「中身」を納得することのはずです。
平野区の皆さんに、私はお約束します。
私は、選挙のために名前を売る「就職活動」はしません。
当選した後の4年間で、 どれだけの不具合を修理し、 どれだけの未来への設計図を書き直せるか。
その「実務の精度」だけで勝負をしたい。
その上で、私は地域を回っていきます。
作業着姿のまま、予算書と格闘し、 ごまかしのない数字を皆さんに提示する。
それが、私が考える「新しい政治の形」です。
パフォーマンスとしての改革ではなく、 まずは一度立ち止まって、精密な点検と修理を。
二項対立に疲れた大阪に、 「誠実な計算」という第三の道を作っていきましょう。